LINE
23
Apr

米がイラン制裁の除外撤廃を発表

user 著者 鳥羽賢

22日にアメリカがイラン制裁の除外終了を発表した。

これまでは8ヶ国・地域が除外

アメリカは昨年11月からイランに対して原油禁輸の制裁措置を発動していたが、日本などの8ヶ国・地域は制裁への協力要請から除外されていた。しかし22日になって、制裁発動から6ヶ月が経過する5月2日から除外措置を撤廃すると発表。日本はすでにイランからの輸入をかなり減らしているため直接的な影響は少ないものの、原油価格に影響が出る可能性は高い。

今日の展望今日は午後11時にアメリカの3月新築住宅販売件数が発表されます。

日本225(円)

前場に上下した後寄り値付近に戻る

先週金曜はNY株式市場がグッド・フライデーの祝日のため休場。そのため週明け22日の日経225平均の寄り値は金曜の終値とほぼ同じで、12円安の22,188円だった。その後は前場に上下100円ずつほど動いたものの、後場開始時点には寄り値付近に戻る展開。後場になると材料難であまり動きがなく、終値は17円高の22,217円と寄り値とほとんど変わらなかった。夕方以降の先物も大きくは動かず、23日朝まで22,200円台で推移。

WTI原油

半年ぶりの高値まで上昇

すでに述べたように、アメリカが22日にイランへの原油制裁の適用除外撤廃を発表した。発表されたのは22日夜だが、週末にはすでにこの措置の情報がマスコミなどに流れていた。先週は64ドル付近で終了したNY原油は、週末にこの情報が流れたことで22日朝に急上昇し66ドル近くに。この水準は昨年10月下旬以来半年ぶりの高値となる。しかしその後は適用除外撤廃の発表にも動かず、23日朝まで65ドル台後半で横ばいだった。

米ドル/円

23日朝に急落

米ドル/円は22日日中から夜にかけて動きがなく、111円90銭~112円の狭いレンジで推移。夜には米3月中古住宅販売件数が発表されたものの、レートは反応しなかった。しかし23日朝になって30銭ほど急落。この時間に要人発言などの材料が出たわけではなく、東京株式市場の下げなどに反応して円買いがまとまって出たものと見られている。

米ドル/トルコリラ

アメリカの制裁協力拒否などで一時リラ安

アメリカは日本やトルコを含む8ヶ国・地域に対しイランへの制裁協力要請から除外していたが、それが5月に終わる。しかしこの見通しが報道された後、トルコの外相はアメリカへの協力を拒否すると発言。また3月末に行われた地方統一選挙の結果に対し与党が異議を唱え混乱していることもあり、22日は一時リラが下落。朝方に1米ドル=5.83リラにあった米ドル/トルコリラは夕方頃に一時5.87リラまでリラ安となり、約半年ぶりのリラ安水準となったが、その後は朝の水準まで戻ってきた。

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

世界の取引チャンスを活かしましょう