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Aug

市場はパウエル議長の講演待ち

user 著者 鳥羽賢

今週になってやや材料難な相場が続いている。

20日のNYダウは173ドル安

今週は日本時間の23日金曜夜にアメリカのジャクソンホールでパウエル議長の講演が予定されている。その予定があるため市場はパウエル議長の講演待ちで、他の材料に欠ける状況が続いている。20日のNY株式市場では材料難ながら前日まで3連騰してきたことから、利益確定売りが出てダウ工業平均は173ドル安と下落した。

今日の展望22日の午前3時に米FOMCの議事要旨が公表されます。

日本225(円)

連日の3桁上昇

前日のNYダウは250ドル高と連日の大幅上昇で終了。その流れから20日の東京市場も堅調な動きだった。日経225平均は前日比42円高の20,605円からスタート。その後も前場から後場にかけて20,600円台で緩やかに上昇が続き、20,700円は超えなかったものの114円高の20,677円で終了と連日の3桁上昇だった。夕方以降の先物の時間はNY株式市場の下落を受け、一時20,400円台まで下落した。

ユーロ/円

伊首相辞任の報道後は上昇

ユーロ/円はイタリアの政界混乱やイギリスのEU離脱懸念のため、20日日中は下落し朝方の118円台前半から夕方過ぎには117円台後半になった。その後午後10時頃に、内閣不信任案を受けてイタリアのコンテ首相が辞任と発表。辞任発表後の午後10時半過ぎにはユーロが上昇に転じたものの、この時間に英EU離脱に関してポジティブな材料も出ておりむしろそちらに反応したことも考えられる。

ポンド/円

メルケル独首相がポジティブな発言

ポンド/円もユーロと同様、20日日中は「合意なき離脱」懸念などを受け軟調。朝方の129円台前半から夕方過ぎには128円台前半まで下落した。そして午後10時半頃には、ドイツのメルケル首相が「実質的な解決を検討するべき」と発言。これがEU離脱問題にとってポジティブな材料となり、発言後にポンドが1円以上急騰し129円台を回復。その後は21日朝まで129円台に留まった。

米ドル/トルコリラ

市長職務停止問題が後を引く

トルコでは19日に東部のクルド系3市長が職務停止処分を受ける事件があった。この件に加えて、今後は野党系の市長が立っているイスタンブールなどの主要都市の市長も同様の処分を受けるのではないかという懸念が浮上。またそれに加えてシリア政府軍がトルコ軍を攻撃したという報道もあり、これらの材料からこの日はトルコリラが急落。午前中に1米ドル=5.65リラ付近にあったレートは、午後以降に5.75リラまでリラ安になった。

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