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28
Jan

トランプ新大統領の会見で市場が乱高下

user 著者 鳥羽賢

11日はアメリカのトランプ新大統領の会見が行われた。

会見は具体的な政策に欠けるものと見られた

11日にアメリカのトランプ新大統領が、大統領選後初となる会見を行った。トランプ氏はアメリカの雇用を創出することに言及していたものの、具体的な政策に欠けるために失望感が広がり為替市場では米ドル/円が会見中に2円も急落するなど金融市場が乱高下。株式市場においては、バイオテクノロジー業界で「より競争力の高い入札制度が必要」と発言し、関連株が下落した。

今日の展望

今日は午後9時半にECB理事会の議事要旨が公表されます。

日本225(円)

小幅高後先物乱高下

4日の大発会後は3日連続安となった日経225平均だが、11日になると4日ぶりに堅調な動き。前日比57円高の19,358円で寄り付いた後は、トランプ新大統領の会見待ちで様子見ムードもあってほぼ同じ水準で推移。終値は63円高の19,364円だった。そして夜になってトランプ新大統領の会見が行われると、会見中の円高の進行とともに日経225先物が急落して一時19,100円台をつけた。

米ドル/円

トランプ氏の会見中に一時114円台

トランプ新大統領の会見待ちとなった11日の日中は、米ドル/円は116円台前半から夜には後半まで緩やかな円安になった。そして12日午前1時からトランプ氏の会見が始まったが、具体的な政策に欠けると市場が判断し失望感が広がった。そのために米ドルが一気に売られ、116円台後半から114円台前半まで2円50銭ほど急落。しかしその後は115円台まで戻す乱高下だった。

米ドル/トルコリラ

リラの暴落止まらず4%近く下げる

年が明けてからトルコリラの暴落が止まらない。11日朝には1米ドル=3.77リラ付近にあったレートは、日中から夜にかけてリラ売りが続き午後12時頃には3.92リラを超えて4リラも見えてくるほど暴落。ただその後のトランプ新大統領の会見による米ドル売りがあったため、3.87リラ付近まで後退した。しかし最近のリラ暴落はトルコにおける通貨危機の発生を危惧させるものがある。

WTI原油

米原油在庫増も米ドル安で原油上昇

米エネルギー情報局(EIA)が、この日に週間原油在庫を発表。予想の前週比120万バレル増に対し、発表は410万バレル増と大幅に上回っていた。この統計を受けて一時NY原油が下落。しかし日本時間12日になって行われたトランプ新大統領の会見中から米ドルが急落したことから、NYの原油には割安感が広がり、前日までの下げから大きく反発して52ドル台に乗せた。

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