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30
May

トランプ大統領がWHOとの関係断絶を表明

user 著者 鳥羽賢

30日午前4時頃にトランプ大統領が会見を行った。

香港の優遇撤廃も発表

中国が28日に香港に対する締め付けを強化する法案を成立させたことを受け、トランプ大統領が日本時間の30日午前4時頃に会見を開き対抗措置を発表。「中国に支配されている」としてWHOからの脱退を発表し、さらに香港に対する優遇措置を撤廃するとも表明。米国内にいる中国人留学生のビザを取り消す計画もあると述べた。しかし1月にまとまった米中貿易問題の第1段階合意はそのまま維持される見通しで、この会見後も株式市場は下がらなかった。

来週月曜の展望
来週月曜は午後11時にアメリカの5月ISM製造業景況指数が発表されます。

日本225(円)

5日ぶりに反落

緊急事態宣言が全面解除されたため今週は東京株式市場の大幅上昇が続き、28日までの4日間で日経225平均は1,500円以上も上昇。しかし米中対立の激化懸念を受け前日のNYダウは147ドル安と反落し、29日は109円安の21,807円からスタート。その後も21,700円台から800円台のマイナス圏での動きが続き、終盤に多少上がったがプラス圏を維持できず終値は38円安の21,878円と5営業日ぶりにマイナス引けとなった。

米ドル/円

一旦下落後に上昇

29日未明には107円70銭付近にあった米ドル/円は、ミネソタ州を中心に広がっている暴動を嫌気し日中に下落。夕方頃には107円10銭まで下がってきた。午後9時半には米4月個人消費支出が発表され、予想通りの前年同月比+0.5%だった。その後発表された他の米経済指標は強弱まちまちだったが、30日未明になるとトランプ大統領の会見で米中対立が激化するとの懸念からリスク回避で米ドルを買う動きが拡大。108円近くまで戻って今週を終えた。

カナダドル/円

加GDPは予想ほど下落せず

29日朝方には78円付近にあったカナダドル/円は、日中は大きな動きなくそのまま77円80銭~78円で推移。そして午後9時半にはカナダの3月GDPが発表され、予想の前月比-9.0%に対し発表は-7.2%だった。また第1四半期GDPも、予想が前期比年率-10.0%、結果が-8.2%と予想よりマイナス幅が小さかった。予想ほど下落しなかったGDPを材料にして、その後はカナダドルが緩やかに上昇し今週終了時までに78円30銭まで上昇した。

WTI原油

約2ヶ月半ぶりの35ドル

NY原油は29日日中には大きな動きがなく、32ドル後半で推移。夕方以降はわずかに上昇したがトランプ大統領の会見待ちで様子見ムードが強かった。そして大統領の会見が行われWHOからの脱退などが発表されたが、予想されていたよりも強い措置でなかったことから原油相場には楽観的なムードが広がった。会見後原油は急上昇し、3月11日以来約2ヶ月半ぶりとなる35ドル台をつけた。

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