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15
Feb

トランプ大統領が非常事態宣言へ

user 著者 鳥羽賢

トランプ大統領が非常事態宣言を発令する意向と発表された。

政府機関再閉鎖は回避も非常事態宣言で壁建設へ

15日を過ぎると政府機関が再閉鎖となるアメリカだが、民主・共和両党が今週になって予算案で原則合意。そしてトランプ大統領もその予算案に署名する意向で、政府機関の再閉鎖は回避できる見通しになった。しかしトランプ大統領は、非常事態宣言を発令してメキシコ国境に壁を建設する意向であることを発表。これに対し民主党は提訴する構えを見せており、米政界の混乱が深まりそうな気配になっている。

今日の展望

今日は午後6時半にイギリスの1月小売売上高が発表されます。

日本225(円)

前日までの上昇から一服

米中貿易協議の進展期待や米政府機関再閉鎖の回避見通しから、12~13日の2日間で日経225平均は約800円も上昇した。しかし前日のNYダウは117ドル高と上昇したものの、14日の日経225平均はわずか4円高の21,148円からスタート。その後も前2日のような上昇のエネルギーには欠け、一時は21,200円を突破してもすぐに戻る展開。後場になっても動きはあまりなく、終値は5円安の21,140円だった。

米ドル/円

米経済指標悪化で111円台から急落

国内外の環境改善期待から13日には今年初の111円台をつけた米ドル/円は、14日になると日中から夜まで111円付近で推移。そして午後10時半には米12月小売売上高が発表され、予想の前月比+0.1%に対し発表は-1.2%とかなり悪い数字が出た。この統計を受け、米ドル/円は短時間で40銭ほど急落し110円60銭に。その後も15日朝にかけて緩やかに下がり、15日朝時点では110円50銭付近で推移している。

ポンド/円

英議会がまたも離脱案を否決

英下院が14日メイ首相のEU離脱案を採決したが、反対多数で否決された。EU離脱日まであと40日あまりと迫っているため、これによって「合意なき離脱」のリスクが高まった。14日は朝方から昼頃にかけて上昇し143円に到達したポンド/円だが、午後以降は下落。そして夜になって英下院の採決の結果が伝わると、EU離脱リスクを嫌気してポンド売りが加速。夜には141円台半ばまで下がり、その水準に15日朝まで留まった。

WTI原油

一時下落も数時間後には戻る

NY原油は14日朝方から夜まで緩やかに上昇し、夜には54.3ドル付近まで到達。そして午後10時半に米12月小売売上高が発表され、すでに述べたように低調な数字だった。この発表から米景気後退懸念が浮上し、原油需要の減退予想につながり原油価格は53ドル近くまで急落。だがその後はNY株式市場もリバウンドに向かったことから原油もV字回復し、数時間後には小売売上高発表前に戻る「行って来い」の動きだった。

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